鎌田 慧
ドキュメント 屠場
スーパーマーケットでマグロの解体ショーなんてやったりするけど、そういえば、牛や豚は、「生き物」から「肉のかたまり」になる、その間の過程のところを、今まで意識したことがなかった。

過去、肉食が禁忌とされ、「穢れ」とされたことから、差別されてきたそうだ。でも、本の中でも語られているが、肉を食べるくせにその肉を作り出している人たちを差別するというのはおかしい。
(じゃあ菜食主義者ならいいのか、というとそうじゃないと思うけど。)

解体作業は、重労働です。職人技です。かっこいいです。自分の仕事に誇りを持っていて、がっちり団結している。かっこいいです。

読む前は。なんとなく義務感みたいなもので、「自分の食べるものがどのようにできているのか、知っておくべきではないか」みたいに思っていたのですが。
読んだ後は。もっと単純な好奇心で、「職人芸を見てみたい!」と思いました。

一般の人が見学とかできるんでしょうか。